▼起こる前に知っときたい地震のこと▲ ◆地震の仕組み ◆地震の前触れ ◆地震雲 ◆大地震体験記



方向感覚が狂う鳥

 地震の直前に不思議な行動をする動物がいる。鳥ではキジ、カラス、ハト、ニワトリ、哺乳類ではイヌ、ネコ、ブタ、イタチ、ネズミなどが普段と違う行動をする。ハトの場合は脳の中に方向を知る磁石のようなものが備わり、これが帰巣に役立っているが、地震の前になると強い電磁波が発生し、方向感覚を狂わす。

 弾ける歪エネルギー  プレートの沈み込み

 蓄積される摩擦力(歪)

さかなの反応

 魚類の中には地震の際に発生する微電流をキャッチする能力をもつ種類がある。東北大学の畑井新喜司博士、お魚博士の末広恭雄氏らによると、魚の脳の部分に微電流を感じるセンサーがあるようだ。地震の前にリュウグウツノカイ、シギウナギなどの深海魚が海面近くに浮上する例が見られる。コイ、フナなど一般の川魚も異常行動をするといった報告もある。



 マントル対流図

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草木の二度咲き

 草木の二度咲きは大地震の前兆―と昔から言われている。関東大震災の10日前に芥川龍之介が鎌倉の投宿先でショウブ、ハス、フジ、ヤマブキなどが狂い咲きしているのを見て、何らかの天変地異の前触れと感じ取っている。天候不順による二度咲き、狂い咲きと地震の前兆現象としてのそれとをどう区別するか―。前者の場合はその範囲が広く、後者では範囲が限られます。一方、磁気反応が優れている植物を使った実験もある。イチョウ、ネムノ木、オジギ草などだ。ネムノ木では微電流を流して刺激にどう反応するかというもの。普通でも分かるのがオジギ草。手を触れると、葉を閉じる。磁気や微電流にも敏感に反応することがわかっている。



 マントル対流図


井戸水の増減

 井戸の水位の増減による地震予知についても、多くの観測データがある。中国では海城地震を予知していたが、他の前兆現象とともに井戸の水位の上昇、下降の報告例がある。観測所51箇所の井戸で水位上昇が51%、下降が15%、変色が30%だった。中国科学院主任研究員の呂氏は、地下から絶え間なく送り込まれてくるエネルギーの噴出音ともいうべき音が井戸の周囲数キロ先まで聞こえたという。水位の増減現象の理由は解明されていないが、地殻に蓄えられた地震エネルギーの働きによるものとみられる。地鳴り、海鳴りが聞こえるとともに、地光り、海光りといった現象も報告もある。瞬間的な発光、空中の雲の燐光などは最も多くい報告例。発光現象は震源地で確認されことが多いが、遠く海上から確認されても間近では何の以上も感じられないことがある。



 マントル対流図


地震雲に注目した著名人

【ゲーテ】
彼の弟子のヨハン・ペータ・エッカーマンは「ゲーテとの対話」という著作の中でゲーテが地震雲を見て地震の予知をしていることを述べている。(1836年)

【島崎藤村】
小諸塾の教師に赴任した藤村が最初にした自然観察は雲。恐らくゲーテの地震雲観察に影響され、結局「雲の細道はまだはかり知れない未知の分野ぞ」と筆を置いている。その観察記録は地震予知の記録そのものだ。

【椋平幸吉】
地震雲の名付け親。戦前から地震雲の観測一筋。気象庁長官の藤原咲平氏が、田辺市で十数年の観測を支援。エジソンから激励の手紙をもらい、新田次郎作「虹のおじさん」のモデルに。

【呂大炯=ロータイケイ】
中国の地震雲の権威ともいわれ、とくに岩石に伝わる地電流の変化に注目する研究を続けている。磁力線説をとる共鳴者として1982年来日、フォッサマグナの見学に長野を訪れている。




 弾ける歪エネルギー

 プレートの沈み込み

 蓄積される摩擦力(歪)

 蓄積される摩擦力(歪)
 地震は予知できるか